コモレ四谷タワーコンファレンス

COMORE YOTSUYA TOWER CONFERENCE
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  • #ONLINEイベント
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施設・プロジェクト概要

「コモレ四谷 四谷タワー」はオフィス、住宅、商業・教育・公益施設などの多機能施設のほか、災害時には帰宅困難者の一時滞在場所や地域住民の一時集合場所機能となる、緑ゆたかな空間から構成されています。

その3階に配信イベントの付加価値向上を目指した「コモレ四谷タワーコンファレンス」があります。大小6つの会議室と、ONLINEとリアルどちらにも対応したハイブリッド会場「STUDIO & LOUNGE」で構成。コロナ禍で培ったノウハウで配信イベントを中心に、さまざまなイベントが開催されています。

ビル概要

住所〒160-0004 東京都新宿区四谷1-6-1 コモレ四谷 四谷タワー
アクセスJR中央線・総武線「四ツ谷」駅 徒歩1分
敷地面積約1万7,900㎡
延床面積約14万㎡
規模地上31階、地下3階、高さ145m
開業2020年1月

施設概要

用途コンファレンス
部屋数全7室
面積約30㎡〜198㎡
天井高3m
収容人数最大約350名(各部屋16名~112名)
開業2021年1月

施設図面

施設企画・コンサルティングの特徴

一般オフィスフロアへの誘致型コンファレンスでテナント貢献を目指す

プロジェクトの背景

当社は「運営委託」の契約形態を主とするホール・コンファレンスの企画・運営会社のため、新規物件の検討対象は総合設計制度(※1)が適用される「育成用途(※2)フロア」となることがほとんどです。その中で、コモレ四谷タワーコンファレンスは当社運営施設の中でも数少ない「一般オフィスフロア」での企画となった物件です。

2018年5月、三菱地所のご担当者様から四谷の再開発のご相談をいただきました。2020年2月ビル竣工、コンファレンスの開業は2020年度中を目指したいとのこと。検討エリアは4階の一般オフィスフロアでした。通常、駅前大規模再開発の新築Sグレードビルは、オフィステナントフロアに対して高い賃料を設定できることから、あえて会議室を設定するというのは珍しいご相談でした。

今回の会議室設置の意図をお伺いすると、四ツ谷駅前では最初で最後になるであろう巨大再開発であること、長くこのビルがテナントから選ばれ愛され続けるための付加価値としてハード・ソフト両面で高いクオリティを提供できる会議室をビル内に誘致したいこと、とはいえ共同事業者が複数社いるため収益性も妥協できないことなどを、高い熱量でご説明いただきました。

複数の運営会社を調べる中で、当社が運営する施設のグレードやサービスレベルの高さ、それに伴う高稼働などの噂を聞き、ぜひインフィールドにお願いしたいとのことで、当社もその強い熱意に押され、立地的なハードル・柱が多数あることによるプランニングの制約を懸念しつつも、企画検討がスタートしました。

※1総合設計制度:公開空地や緑化、地域貢献用途などを再開発に組み込むことで容積割増や高さ制限緩和などのビル建築における特例が与えられる制度

※2育成用途:文化交流、産業育成、生活支援など、地域の賑い創出や防災機能を持ち、地域貢献に資する特定の用途のこと


プランニング

フロアプランの検討では、プレート内に鎮座する3本の大きな柱と、一般事務所用途のため1室当たり面積200㎡未満、という2つが大きな制約でした。また、四谷エリアは競合会議室が全く存在しない「会議室空白地帯」でした。駅周辺は住宅街や大学などで企業集積が薄いこと、新宿と東京に挟まれた立地で集客の狭間になってしまっていることなどが理由として考えられました。

コモレ四谷の大規模再開発で約9万㎡のオフィスが入居し、駅前もきれいに整備されることで、四谷エリアの価値は確実に高まると想像しつつも、商品企画のための具体的なターゲットが見えにくいという課題を抱えていました。

そんな中、内装意匠のデザインについては、御茶ノ水トライエッジ、渋谷ソラスタに続き、本物件もドラフト様と共に検討を進めました。御茶ノ水は研修特化でフォーマル寄り、渋谷はIT・クリエイティブ系企業向けにカジュアル、四谷はどちらのターゲットも対象にできるようその中間を狙うという方針が固まりました。

育成用途のような開かれたフロアではない隠れ家的な立地特性を逆手に取り、原初の会議の場が洞穴であったことをモチーフに「ケイブ(洞窟)」をコンセプトとして、秘匿性の高いイベント誘致や包みこまれるような安心感を目指す意匠デザインとしました。

また、収益性を高める工夫として、売り床面積のレンタブル比を高めるために、共用部として開放できるLOUNGE空間を、専有利用として予約可能とするアイデアを盛り込みました。開放時は寛ぎを、専有利用時は通常の会議室とは一線を画す雰囲気を感じられるよう、機能性とデザイン性の両立を追求した会場となりました。さらに企画期間がコロナ禍に差し掛かっていた時期もあり、ONLINE配信に必須の強力な通信インフラと、配信映えする背景を併せ持った「STUDIO&LOUNGE」という新しいジャンルの会場づくりにも挑戦しました。

当社が提案したプランニングやデザイン設計はオーナーにとても好評で、「これなら入居テナントも喜ばれます!」と太鼓判をいただきました。収益性についても稼働シミュレーション検証を繰り返し、オーナーとも納得できる目線で着地することができました。

テナント貢献への寄与

オーナーの熱い思いと、当社のさまざまな工夫を盛り込んだコンファレンスは、2021年1月のコロナ禍での開業を迎えました。多くの企業が在宅ワークを主とする中で、当初の想定ほどのテナント利用は見込めませんでした。その中でも、「STUDIO&LOUNGE」は新しい配信会場のスタイルとして外部顧客に幅広く認知されていき、未知のマーケットで稼働率を高めていきました。

脱コロナとなった2023年度はテナント利用率も徐々に向上し、竣工から5年目を迎える中で新規テナント候補の内覧時にはコンファレンスも見学コースに含めていただき、このコンファレンスがあるなら入居を前向きに考えようといったお声をいただいています。

施設運営・マネジメントの特徴

“1社1担当制”お客様に寄り添うホスピタリティで高稼働を実現

オフィス縮小やリモート導入によるワークスタイルの多様化、ハイブリッドイベント需要増に伴う会場選定要件の複雑化などさまざまな要因により、近年の貸し会議室市場は競争が激化しています。数ある会議室の中から、見つけて・使って・さらに継続利用していただくためには運営実績を生かしたWEB広告運用などの営業ノウハウはもちろん、施設のポテンシャルを「最大限に引き出す運営対応力」と、他社との差別化になるレベルの「満足度の高いホスピタリティ」が必要です。

お客様との距離感の近さを生かした細やかな提案

インフィールドは創業時より「正社員の常駐コーディネーター」「1社1担当制のトータルサポート」にこだわり続けています。その理由はイベントを通した関わりの中で、施設や担当者のファンになってもらい「いつもと同じでよろしく!」と継続してお問い合わせいただくことが、顧客満足度向上と安定した高収益維持に結びつくからです。

コモレ四谷タワーコンファレンスも「ホスピタリティや提案力」「コロナ禍でのONLINE配信知識への評価」がリピート率に直結し、開業から2年連続で会場費売上年間125%の成長率を遂げ、今でも継続した安定稼働につながっています。


また、当たり前に私たちが行っている以下のようなことも、お客様から驚かれることが多いです。

  • ご予約時間までに打ち合わせ通りレイアウトをセッティングしてお迎え(現状回復不要)
  • 配線は導線を可能な限り避け、丁寧に養生をすることで、見た目も使いやすさもUP
  • 入室してすぐにPCを繋げれば問題なく使用できるように事前の映像・音声チェックを欠かさず実施
  • 即レスはチーム力で対応
  • イベントのタイムスケジュールを把握し、本番直前だけでなく休憩中やケータリング提供時なども会場の様子をチェック

さまざまな会場を使用している制作代理店様から、以下のように言っていただいたこともあります。

  • 「ここまでキレイな配線は見たことがない」
  • 「弁当回収・荷物の発送・レイアウト・配線など 他の会場では自分達(運営)でやっていたことをインフィールド会場では全てお任せできて楽ちん」
  • 「大阪にも会場を作ってください!」

年に1回の大切なイベントで、たとえご担当者様が変わったとしても前年にいただいたご意見・気付きの他、料理の余り具合などもコーディネーターが記録しているため、打ち合わせ時には細やかな提案でサポートが可能です。

中規模施設ならではの “お客様との近い距離感” を大切に、対応が困難な内容でも、お断りをしてしまう前に「どんな代案が可能か」「別の切り口でお客様の要望に近づけられないか」を考え、セットでご案内させていただいております。


年間600件以上のONLINEイベントをサポート。
専門業者も顔負けの技術力

コロナ禍の開業ということもあり、ネット回線の強い配信特化会場としてWEB広告を打ち出し、WEBサイト構成も配信やWEB会議のイメージ写真を大きく使用する戦略をとりました。開業後もトレンドや配信業者様からのご意見を取り入れ、異なるキャリアの単独回線を増設するなど安心して配信イベントを実施いただける環境への改善を続け、ONLINEイベントは年間600件以上という実績となりました。

配信イベントでは、ネット回線の安定性に加え、遮音性能が高いT4クラスの建具を使用していること、撮影機材持込に耐えうる電気容量と豊富な電源コンセント、さらにブラインドも完備していることを高く評価いただき、リアルにもハイブリッドにも対応できる企画時の戦略が、実際の利用に結びついております。

ハイブリッドイベントで人気な「STUDIO&LOUNGE」

特に、コンサルフェーズで提案したONLINEとリアルのハイブリッド設備「STUDIO&LOUNGE」は、リアルイベントが回復した2023年でもONLINEイベントの比率が49.8%と高く、横長の会場という特徴を生かしたパネルディスカッションを伴うウェビナー、ハイブリッド形式のピッチイベント、新商品発表会の配信など、さまざまな用途でご利用いただいております。

大きなソファ・3つの異なる床材・大きな窓から見える緑や壁面装飾など、どのカットで使用しても映えるデザイン空間で、他の会場で配信イベントを企画中のお客様に下見のタイミングで一目見てもらうと高確率で「STUDIO&LOUNGE」での実施に変更されるほどです。「普通の会議室とは一味違うカジュアルでオシャレな会場を探していた」「作り込みも什器持ち込みも不要だから、コスト面でも助かる」とお声をいただくことも。ステージ上で使用できる家具リストを作成するなど、企画時の使いやすさも工夫しております。

配信サポートの内製化

また、社内にONLINE配信サポート事業部があることも強みです。全社員の1/3が映像・音響・照明・放送系出身だからこそできる “配信サポートの内製化” をいち早くスタート。

お客様にとっては以下のようなメリットがあります。

  • 当社社員がオペレーターだから会場についての知識を熟知している
    ⇒別途下見の必要もなく、会場特性や備品などを考慮して最適な提案が可能
  • 打合せ時から当日のオペレートまで一貫して同じ担当者
    ⇒営業スタッフと現地オペレーターが別で「営業の人が言っていたことと違う」がありません。
  • コーディネーター経験者であるため、お客様の意図を汲んだご提案が得意
    ⇒当日の柔軟な対応力に感激し、出張のご相談が来たことも。

各会場で配信機材をフルセットで購入し、常駐備品として保管することで機材の配送費などのコストを押さえ、配信もまるっとお願いしたいお客様へリーズナブルな提案も可能にしました。

特に四谷開業時のコロナ禍は “他会場で配信トラブルが起きて別会場を探している”  “初めて配信イベントを任された” など、イベント成功への不安や、技術面の疑問を抱えているご担当者様が多くいらっしゃいました。

課題解決のため、早期に配信オペレート専門のチームを立ち上げ、会場常駐スタッフも全員が配信機材を扱えるように、テクニカルスキルの底上げを実施。必要機材のご相談から、事前の機材・回線チェックまで一つひとつ丁寧に対応し、「安心したうえで当日を迎えていただくこと」にとにかく注力しました。配信からリアルイベントに切り替えた今でも継続利用してくださっているお客様が多く、「あの時は大変だった (笑)」と、一緒に懐かしんでおります。


実施イベント

講演会・セミナー
PR・発表会
撮影・収録
会議・研修
イベント
懇親会

運営チームからのメッセージ

コモレ四谷タワーコンファレンス
マネージャー
内田 実里

開業前のプロジェクトから準備に携わり、デザインや備品などの細部に至るまで、お客様の喜ぶ顔を思い浮かべながら、こだわりを持って施設づくりを進めてきました。

コロナ禍での開業ということもあり、「従来の3名掛けの机を2名掛けに変更」「LOUNGEにスタジオ機能を追加」など、世の中の変化に対応しながら目まぐるしい準備が続きましたが各施策がお客様のイベントにマッチし、成功につながったことや、熱意を持って作り上げた会場を利用していただけることに喜びを感じています。

意図したわけではありませんが、四谷チームは開業から現在に至るまで全員女性の4名体制で運営しております。(これは四谷だけでなく、当社全体に言えることですが)真面目で細部にまで手を抜かないスタッフが集まっており、お客様の催事の成功を第一優先に考え、試行錯誤を重ねています。インフィールドが運営する施設の中でも「一番のホスピタリティーを目指したい!」という強い思いで、日々お客様に寄り添った提案を心がけております。

インフィールドは独自の人材戦略により、

高いスキルと情熱を兼ね備えた社員を育成しています

ホール・会議室の収益化には、高いホスピタリティと専門知識を持ったチームが不可欠です。インフィールドは、そんなチーム作りを全社的に取り組んでいます。

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