コンサルティング・企画
インフィールドがご提供する施設の企画提案業務の内容をご紹介します。
ビルオーナーに寄り添ったコンサルティングで
高収益の会場を作る
当社は、首都圏でのイベントホール・国際コンファレンスセンター・バンケット・ONLINE配信スタジオなどの企画実績が豊富にあります。竣工の10年以上前からプロジェクトに参画する案件もあり、延床面積数十万㎡の大規模開発の中に計画されるイベントスペースを、ビルオーナーと同じ目線に立って作ってきました。
当社の最大の特徴は竣工後の高い営業力･運営力に裏打ちされた「ビルオーナーの高収益を生み出す企画提案力」です。開業後の運営を前提としたコンサルティングのみを受注しています。多くの競合会社は画一的な企画提案や、施設ポテンシャルに対して著しく低い料金設定で高稼働を謳ったりと、ビルオーナーの要望に寄り添えていない提案が多く見受けられる実態があります。
当社は、立地特性や上位計画に沿ったコンセプト・ターゲットを策定し、物件の個性に合わせたプランニングで、適正な料金設定と稼働水準を提案します。また、当社自身がリスクを背負った自己投資経験により、工事費削減に向けたVE・CD提案、運営会社とビルオーナーの負担区分調整など、物件によって柔軟な提案が可能なことも強みのひとつです。
イベントホール・会議室は、ビル全体に占める面積も小さいため検討の優先順位が下がりがちですが、開業後の営業･運営視点がない企画で実施設計フェーズまで入ってしまうと、本来見込めた収益が実現できなくなる場合があります。ビルの付加価値を最大限高めるために、ぜひ構想フェーズからのご相談をお願いいたします。
それでは、「インフィールドに相談すればどのような施設企画･コンサルティングの提案を受けられるのか？」という具体的な内容をここではご紹介します。
コンセプト・ターゲット検討
首都圏のイベントホール・コンファレンスのマーケットに精通した経験25年のコンサルタントが、物件特性を踏まえた上でビル全体の開発上位計画に沿った施設コンセプト・ターゲットを提案します。物件特性には、エリア特性・立地特性・交通アクセス・ビルのランドマーク性・構造条件（天高/防音防振/最大面積）・各種動線（一般/VIP/搬入）・演出設備条件・周辺競合など、さまざまな条件・制約があり、物件の個性によって提案する施設コンセプトはさまざまです。
当社は、再開発前で賑いが全くなくイベントホールとして未開拓なエリア、長年コンファレンス空白地帯で競合施設が全くないエリア、立地条件は良いが小規模でハイグレードなサービスが求められる物件など、不利な条件下でも未来の姿を想像し、そのエリアと物件にマッチした施設の提案を得意としています。
具体的な施設コンセプトの提案例
コンテンツ産業発展への寄与
400インチ×2面の巨大壁面スクリーンのイベントホール
有形文化財「旧九段会館」の動態保存
歴史を受継ぎ婚礼でも企業イベントでも使用可能な
ハイブリッドバンケット
MICEを誘致可能な国際水準のコンファレンス
意匠・演出設備・サービスクオリティがホテルグレードを超える
国際コンファレンスセンター
都心有数のビッグターミナルだが駅徒歩5分以上の難立地
高いデザイン性と機能性を両立させたエリアに希少な
正統派コンファレンス
コンファレンス空白地帯で競合施設も皆無なエリア
エリアの隠れた強みを見抜き周辺の大学や病院と共存するコンファレンス
超小規模でありながらスタッフ常駐サービスが必要
1日1イベントでフロア貸切可能なハイグレードコンファレンス
限られたプレートサイズでレンタブル比最大化
同サイズ・同スペックで予約効率を高めた企業研修特化コンファレンス
フロアプランの提案
施設コンセプトに沿って、フロアプランを提案します。1,000名以上収容可能なイベントホールから、数十名のコンファレンスルームまで規模も種類もさまざまです。
例えば、国際会議を想定し全体貸切可能の大ホール・中ホール・小ホールの部屋構成の提案や、大型展示イベントが誘致可能な耐荷重と部屋サイズ可変な遮音可動壁の提案、音楽ライブに対応するための天高とゆったりした専用ホワイエを付属させるなど、ターゲットに応じたプランを検討します。
共有ラウンジ、通路、トイレ、運営事務室、倉庫、パントリーなどのバランスも重要です。共用部をゆったり取れば施設の魅力は増しますが収益性は落ちます。消防法や興行場法などの関連法規、建築設計における施工可能性やコスト感覚、最終的な事業採算性や投資計画への影響まで考えながらプランを提案します。
また、来場者動線、VIP動線、搬入動線などの提案、室内・室外での発生騒音レベルを加味した防音・遮音性能の提案、内装仕上げの確認なども行います。
- 施設コンセプトに合致した部屋構成・天高・構造・動線が確保されているか
- ターゲットを誘致可能な映像・音響・照明・舞台機構などの演出設備設置が可能か
- 貸床面積と共用部面積のバランスは最適か、収益性と商品性の両立が図れているか
- 利用者の使い勝手の最大化と、オーナーの収益性の最大化の両立が図れているか
- 企画･運営会社のエゴに寄った高コストの提案になっていないか
事業収支の提案
コンセプトとフロアプランが固まれば、プロジェクト全体の事業収支を作成します。会場ごとの料金設定、稼働予測、売上予測、費用予測から、最終的なビルオーナーの手残り利益を賃貸オフィスの賃料坪単価に変換し「月・坪◯.◯万円」という形式で提案します。商流や座組により大きく異なりますが、内装工事費の超概算や特殊演出設備・家具備品の投資費用を想定した償却後手残りも、目安として提示可能です。
開業後の運営を前提として当社が参画したいと思えるプロジェクトであれば、余計なプレゼン提案を省いた「施設コンセプト・フロアプラン・事業収支」の3点セットを問い合わせから最短1週間で無料提案可能です。
特に高い精度の事業収支提案は「商品企画と収益目線の両方から迅速な企画方針の判断が可能となり、他用途との比較も可能で非常に有益である」と、多くのビルオーナーから好評を得ています。事業収支作成で特に重要な料金設定と稼働予測について、当社が重視するポイントは以下のとおりです。
事業収支作成で重視するポイント
- 周辺競合施設などの「現在」のマーケットに引っ張られていないか
- 開発完了後の「未来」の価格を折り込めているか
- 物件特性やマーケットの希少性を加味した適切な値付ができているか
- 極端に安価な設定になっていないか
- 極端に高すぎる稼働予測になっていないか、それは料金設定が安すぎることを意味し、市況変化によるアップサイドを取り逃がすリスクがないか
- 極端に低すぎる稼働予測になっていないか、未知のマーケットやエリアに萎縮し、物件特性や真の価値を見い出せていない可能性はないか
- 高すぎず低すぎず、最適な料金設定と稼働予測のバランスが取れているか
特殊演出設備の検討
イベントホールやコンファレンスの企画において、イベント演出に必要不可欠な映像・音響・照明などの特殊演出設備の企画は非常に重要です。
昇降バトンや大型ディスプレイの設置は躯体工事にも影響し、実施設計フェーズからでは間に合わないものも多数あります。
投資コストも高額となる反面、設備仕様次第で料金設定や稼働率にも大きく影響するため、収益性と商品性の両方を見ながら、その施設に最適な過不足のない提案を実施します。コンサルティングとマネジメントを一気通貫で行っているからこその、日々のお客様の声を反映した使い勝手を最優先した仕組みを提案します。
特殊演出設備や付随する建築与件などにおける主要な項目は以下の通りです。
- 映像：プロジェクター、スクリーン、スイッチャーなど
- 音響：マイク、スピーカー、ミキサーなど
- 照明：スポットライト、ムービングライトなど
- 吊物：照明や美術道具を吊る昇降式バトンや固定バトンなど
- 舞台：昇降式ステージや固定ステージ、仮設ステージなど
- 荷重：車両搬入や大型展示物を想定した床耐荷重
- 電源：床電源、壁電源、仮説分電盤など
- 通信：Wi-Fiネットワーク設備、ONLINE配信用光回線など
- 電話：営業用外線電話、内線電話
- 調整室：ホールに付帯する映像･音響･照明のオペレート室
- サイン：デジタルサイネージ、案内版、室名サインなど
- セキュリティ：物理キー、カードキー、セキュリティライン設定など
- 監視カメラ：専有部、共有部、搬入エリアなど
- スモーク対応：音楽ライブや商品発表会などの演出に必須
- 防音･遮音：上下階、遮音壁、窓面、建具、可動壁スペックなど
- 遮光：通常･遮光ブラインド、暗幕設置など
- 意匠：壁床天井の内装仕上げ、デザインなど
※防音・遮音については必要な与件や設備スペックを提案します。意匠・サインについては営業・運営の観点で設計者の提案についてアドバイスします。
家具・什器・備品の選定
家具・備品の選定については、施設コンセプトに沿ったものを、実際にご利用になるお客様の使い勝手を最優先に、倉庫スペースの収納性や、会場転換時の移動のしやすさなどを重視して選定します。提携の家具メーカーと共に、オリジナルデザインや特注家具の検討も行います。商流により金額変動しますが見積取得まで提案可能です。
また、共用部やラウンジの家具はデザイン性を重視したものを設計者やデザイナーに提案してもらうことで、会場全体の意匠の調和を図ります。さらに、数年ごとに発生する更新リニューアルコストなども考慮した投資計画も合わせて提案します。
- 専有部内 常設家具：机、椅子、演台、司会台、仮設ステージなど
- 専有部内 移動式家具：ホワイトボード、パーテーション、ゴミ箱など
- 共用部 常設家具：固定造作カウンター、ソファ、テーブル、飾り棚など
- 共用部 移動式家具：受付カウンター、ロープパーテションなど
- パントリー家具：キッチン、手洗い、吊戸棚、冷蔵庫、製氷機など
- 運営事務室：デスク、チェア、キャビネットなど
契約条件･運営体制の検討
契約条件については、オーナーが求める収益性とサービスクオリティ、当社の事業継続性などを総合的に判断してご提案します。できるだけ長期間、ビルオーナーの事業のお手伝いができるように、両社にとって最善の条件を探り、物件によっては当社もリスクを取った負担区分の整理や投資判断を行います。
開業後の運営体制については、開業1年前から設置する開業前準備室の計画、運営人員体制、運営業務内容、イベントにおけるサービス体制、収納代行業務まで、トータルで提案します。当社は特に、開業後の施設運営･マネジメント領域について、競合他社にはない高いホスピタリティと技術提案力を兼ね備えた人材を揃えるために、大きな人材投資を行っています。
あえて分業せずに予約受付からイベント終了後まで1社1担当制を採用し、一人のスタッフがイベント成功に向けて丁寧に寄り添います。この運営体制により、お客様は施設のファンになるだけでなく、運営スタッフのファンにもなり、それによって高いリピート率と高収益を達成しています。
- 契約条件：契約期間、負担区分、運営委託フィーなど
- 運営体制：開業準備室、運営人員体制、業務内容、サービス体制など
- 使用規則：使用規則、キャンセル規定など
- 営業時間：営業日、営業時間、休館日など
- 施設名称：ビル名称、施設名称、部屋名称など
- 各種割引：テナント優待、その他割引設定など
- 収納代行：入出金フロー、入金用口座開設、売上報告方法設定など
長期間のプロジェクトマネジメントと
コストコントロール
当社が参画するプロジェクトは短くても数年、長いもので10年超になります。ビル全体の開発は物件によって数百億〜数千億円の規模となることもあります。近年の大型複合開発では、総合設計制度を活用した育成用途として、イベントホールやコンファレンスの導入が必須要件となっていることも多く、ご相談の件数は年々増加傾向にあります。
そうした長期・大規模の案件では、ビルオーナーであるデベロッパーを中心に、設計者、施工者、地権者組合など多種多様なステークホルダーが関わり、プロジェクトの合意形成も難易度が高くなっていきます。当社は自分の仕事の線引きをせず、開発全体の利益となるよう迅速かつ分かりやすい提案を欠かさず、検討事項も持ち帰らずに、会議のその場で即断即決をモットーにしています。
また、昨今（2024年）の円安・インフレによる建設工事費高騰により、VE・CDの提案を求められることも非常に増えています。当社は自己投資物件の経験・ノウハウを活かし、数十億円・1万行を超える見積を精査し、数億円のVE・CDポイントを精査するなど、ビルオーナーと同じ目線に立ってプロジェクト成功に向けて推進してきた実績があります。
さらに、サステナビリティにも積極的に取り組んでいます。環境負荷の少ない施設運営や、各イベントごとにサステナブルな取り組みを提案。さらに、ビルオーナー様、地域の皆さま、パートナー企業様と協力し、単純な収益性だけではない、ビル全体の付加価値向上にも貢献しています。
当社の利益だけではなく、オーナーとビルの付加価値向上に取り組む理由。それは、当社が運営する施設だけが良くても、ビル全体･エリア全体が繁栄しなければ、事業の継続が難しいと考えているためです。
これらの提案姿勢は、コンサルティング業務受注後にしか見えない部分ではありますが「インフィールドを選んで本当によかった」というお声を既存物件の全てのオーナーからいただけていることは、当社の誇りでもあります。これからも、お客様に愛される会場と収益性の両立を目指してプロジェクトを推進していきます。
NEXT
イベントホール･会議室の立ち上げから運営まで一気通貫で伴走
当社では、施設の企画提案のみならず、マネジメント・運営もお引き受けしています。これまで培った運営力を生かし、高い稼働率と顧客満足度を実現する施設マネジメントを行います。
