東京虎ノ門グローバルスクエア コンファレンス

TOKYO TORANOMON GLOBAL SQUARE CONFERENCE
  • #官公庁多数利用
  • #プライベート空間
  • #駅直結

施設・プロジェクト概要

霞が関の省庁街に隣接し、日本経済を支えるビジネス街として発展してきた虎ノ門エリアに位置する「東京虎ノ門グローバルスクエア」。800㎡の開放的な地上広場は虎ノ門交差点に面し、虎ノ門の玄関口となる駅前空間を作り出しています。

このビルの4階に、シンプルかつ上質な会議室「東京虎ノ門グローバルスクエア コンファレンス」があります。2分割可能な1会場と専用ラウンジ・専用控室で構成。フロア内にはテナントや他施設がなく、周囲の環境に左右されずイベントに集中できる環境です。官公庁のハイブリッド会議から、ワインや絵画のオークションイベントまで多彩なイベントが実施されています。

ビル概要

所在地〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア4階
アクセス「虎ノ門」駅直結、「霞ケ関」駅徒歩4分、「内幸町」駅徒歩6分、「新橋」駅徒歩10分
敷地面積約2,800㎡
延床面積約4万7,000㎡
規模地上24階、地下3階、高さ119m
開業2020年8月

施設概要

用途コンファレンス
部屋数全1室(稼働壁で2分割利用可)
面積199㎡
天井高3.5m
収容人数20名~117名

施設図面

施設企画・コンサルティングの特徴

実施設計フェーズからの参画でも、魅力あるコンファレンス企画を提案

プロジェクトの背景

虎ノ門グローバルスクエア コンファレンスの企画について、オーナーである野村不動産のご担当者様から初めてご相談をいただいたのは2018年の秋でした。ビルは2018年1月に着工しており、2020年6月の竣工に向けて残り約1年半、実施設計も大詰めのタイミングでのプロジェクト参画となりました。

大型再開発で複数の地権者・ステークホルダーと調整が発生する中で、全体面積に占める割合が小さいイベントホールやコンファレンスの詳細検討が、用途ごとの厳しい優先順位付けにより実施設計フェーズに食い込んでしまう、ということはよくあります。本物件でも設計変更の期限が迫る中で迅速な提案が求められていました。

当社も本物件には「省庁街と大型ビジネス街に隣接する駅直結ビル」という希少性・ニーズの強さを感じていました。

しかし何よりも「高い水準のサービスを提供できる上質なコンファレンスを、テナントと地域のために作りたい」というご担当者様の強い情熱を感じ、小規模物件ならではの収益性の厳しさを差し引いても、ぜひともお手伝いしたいという気持ちで企画提案を進めました。

プランニング

お問い合わせから約1週間で、フロアプラン・演出設備・事業収支の3点を作成しました。

フロアプランについては、動線や天高、全体面積変更などは難しいタイミングのため、「控室配置変更・倉庫位置変更・常駐スタッフの執務スペース設置・既存ドリンクコーナーの削除」など、定められた空間の中で必要な変更を整理しました。

演出設備については、映像・音響・照明・電源・通信など、イベントで必須となる特殊演出設備の仕様を詳細に設定し、エリア的に高単価設定となるターゲット層の利用にも耐えられるハードを選定しました。

事業収支については、売り床面積199㎡という当社運営施設の中でも最小サイズの規模感のため、ビルオーナーが求める利益水準と、当社が正社員の常駐スタッフを配置し損益分岐ラインを安定的に超えられるかのバランス調整が難航しました。しかし、1室のみのサイズ感を逆手に取り「プライベートな空間として貸切可能で手厚いフルサポートを受けられる上質なコンファレンス」というコンセプトで単価設定することにより、バランスの取れた収支計画ができました。

運営会社の選定

オーナーが求める「上質なサービス提供と、一定水準の収益性」はハードルの高い要望でした。上質なサービスを提供するためには、ホスピタリティと技術提案力を兼ね備えた専任コーディネーター常駐が必須となり、そうすると必然的に運営会社のフィーが高くなり、オーナー側の収益性が目減りしてしまいます。

どちらも両立するためには、一定以上の単価設定として、さらに高稼働を達成する、という提案が必要不可欠でした。高単価設定に納得感のあるフルサービスについては、当社既存物件でも多数の実績があり、そこを強みとして競合他社にない人材投資を行っているため、大きな差別化要因でした。

高稼働を達成するための数字の確からしさ・自信の証明として、当社は完全売上歩合報酬の契約条件をご提案しました。特に小規模物件や単価設定が難しい地方物件では、固定報酬+インセンティブという契約形態を取る競合他社も多い中で、当社としてもチャレンジングな提案でした。

野村不動産様が複数の運営会社を比較検討される中で、最終的に各種条件を満たすことができた当社に運営のお声がけをいただくことができました。本物件をきっかけに、野村不動産様が手掛けるさまざまな再開発で、その後も多数のご相談をいただいております。

施設運営・マネジメントの特徴

ミニマムなプライベート空間をどう売るか

貸切イベントに強いフロア構成

一般的なコンファレンス企画のセオリーとして、大中小と部屋のバリエーションを揃え、さまざまなイベントに対応できるように設計することが多いです。しかし、当施設はビル建築与件の制約から、2分割可能な1部屋のみの部屋構成という商品企画となりました。当然、スケールメリットが出しにくい、複数部屋使用の案件が取れないなどの、デメリットがあります。

一方で、企画当初から想定していた強みとして、コンファレンスの位置する同フロア内には、他テナント施設が入居していないため容易にプライベート空間を作れる点が挙げられます。これを生かし、他施設では1フロアを貸し切るためには多額の費用が必要なことも多い中、当施設では1部屋分の費用のみで秘匿性の高い貸切イベントを実施できる点は、大きな魅力です。

可動壁での会場の分割も可能

スムーズな会場転換

そして、スタッフが1部屋のお客様に対して1名以上常駐する状態となるため、高いサービスパフォーマンスを発揮することができます。

例えば、「セミナー後に、同じ会場内で懇親会を実施したい」というご要望をいただいた場合、ほとんどの会場は「セミナー中に隣の部屋で懇親会の準備をしておき、そのまま移動してもらう」という形式での提案が可能です。しかし、当施設は1部屋のみの会場であるため「セミナー終了後、すぐに机イスを動かして懇親会形式に変更する」いわゆる会場転換の必要があり、ゲストの待機場所や待ち時間の短縮方法などの課題がありました。

お客様の「なるべくゲストを待たせずに、スマートに懇親会へ誘導したい」というご要望に対して、事前にどこまで準備を進めることができるか、どのように机イスを動かすのが効率的か、机が誰かにぶつかったり倒れたりという危険性をどう避けるか、という点の課題を解決に向けて取り組み、当初は会場転換に平均約20分を要していましたが、現在では最短約10分での転換も可能となりました。

こうした対応は、1件でも多くの予約を取るとともに、お客様のイベントを成功裏に終わらせたいという、スタッフ一人ひとりの高いモチベーションと、お客様からの信頼関係があればこそ成り立つものです。

この高速転換のノウハウを生かし、虎ノ門エリアでニーズが高い官公庁のご利用は午前中に会議本番が終了するケースも多いため、転換作業を経て1日に2件の予約を入れるようなご提案が可能になっています。夕方からの企業セミナーや、製薬会社様主催のドクター向けセミナーなどを誘致可能です。

当社運営施設の中で最も小規模な施設というデメリットを跳ね除け、お客様の満足と高い稼働率を実現するために、日々創意工夫を重ねています。


地道な新規顧客獲得と、オーナーを巻き込んだ課題解決

競合調査による新規開拓

当社ではWEB施策を中心に営業活動を行っていますが、WEB施策以外の新規営業に該当するのが、競合施設への調査です。

お客様の中には、虎ノ門エリアにこだわって会場を探していらっしゃる方も多く、特に近隣の競合施設を利用されている方は、当施設をご利用いただける可能性が最も高いターゲットではないかと考えています。そこで、金額、アクセス、設備、機材、サービス、スタッフ対応、ケータリングなど、どこかの点で当施設に優位性があってご検討いただく余地はないか調査し、アプローチしています。一度ご利用いただければ、その後は当施設を使い続けてくださるという自信もあります。

具体的な取り組みとしては、近隣の競合施設で実施されているイベント名を調査し、どの会社のどの部署が何のために利用しているのかなど、可能な限り詳細な情報を収集しています。主催者様の情報をリストアップして事務局のメールアドレスが分かる場合は、施設のご案内をメールで送付しています。地道な作業であり、確実には主催者様にたどり着かない場合も多い施策でもあります。しかし、近隣会場の稼働状況を知ることで、近隣エリアの催事傾向や利用業種を知ることもできるため、マーケット調査を兼ねて継続的に取り組んでいます。

印刷物のポスティングも実施しましたが、ご担当者様まで届く可能性は低く、特に官庁街には配布も叶わず、こちらは成果なしと判断しました。WEB営業戦略と並行して地道に足で稼ぐ営業活動ができることも、当社の強みです。このような施策の成果で獲得した新規のお客様を、リピーター化することは、何よりも大事な営業活動になります。当社では、当施設を含む各施設において、常にマーケティング・営業活動のPDCAを回し、知見のアップデートに努めています。

定期利用のリピーターを獲得

ある近隣ビルのお客様は、以前は近くにあった別会場を会議に使用されていましたが、ご担当者様が当施設を見つけてくださり、ご利用いただきました。

当施設を一度ご利用いただいた後、次の会議では「会社から少しだけ離れるが、会場費が安価な会場」を使用されたそうです。しかし、音声トラブルが発生した際に対応できる会場スタッフが不在だったり、お茶やコーヒーなどのケータリングをお客様ご自身でピックアップして運ぶ必要があったりと、相当なご苦労があったようです。

その後すぐ、1年先までの日程をまとめてご予約いただき、今では年に6回ほどの会議を当施設で実施していただいています。他施設と当施設を比較し、「一度浮気しましたが、会場の快適さ・サービスの良さが全然違うことが分かりました」とお話してくださいました。会議終了後に毎回「いつも安心して使えます、ありがとう」と仰ってくださることがとても励みになっています。このように、当施設のサービスを体験し、リピーターとなってくださるお客様が少なくありません。

また、当社の運営スタイルとして、1催事を1名のコーディネーターが、予約の受付から当日の利用まで担当しています。そのため、下見の時に聞いた懸念点を「お客様の声」としてビルオーナーにお届けして改善提案し、できる限り早急に改善もしくは代替案を提示することで、催事当日までには下見に来た時よりも良い状況を作り出して本番を迎えることが可能です。お客様の声を大事にし、早いスピード感で改善に生かすことができるのが強みです。

施設のハード面での改善は、ビルオーナーの野村不動産のご担当者様にもご協力いただき、解決していくことで、顧客との信頼関係の構築、顧客満足度向上につながっています。


実施イベント

記者発表会
ハイブリッド会議
研修
WEB配信セミナー
ワインオークション
ビジネスセミナー
TVドラマ撮影
周年パーティー

お客様の声

100%売上歩合は覚悟が違う。
運命共同体として
同じ目線でいてくれる運営会社

野村不動産 INFIELD
プロジェクト概要PROJECT OVERVIEW
「ビルにも地域にもふさわしい、品格の高いコンファレンスを作りたい」という思いで誕生した虎ノ門グローバルスクエアコンファレンス。コロナ禍での開業という逆境を乗り越え、省庁の案件も獲得する地道なWEBマーケティングと、お客様の要望に徹底的に寄り添う姿勢で高いリピート率を実現。実施設計段階からの参画でも高稼働を達成しています。
お客様のコメントCUSTOMER COMMENTS
インフィールドの報酬体系は、覚悟の現れなんだろうなと思います。100%完全歩合制で、コンファレンスの売上がゼロならインフィールドの売上もゼロになる。そういう報酬体系で引き受けていただけている結果運命共同体となり、同じ目線に立って話ができるように感じます。
記事を読む
野村不動産株式会社 日高 俊和 様

運営チームからのメッセージ

東京虎ノ門グローバルスクエア コンファレンス
マネージャー
古田 朝美

当施設は、小規模会場ながらビル全体を巻き込んで、野村不動産様も一緒に全力で稼働率を高めようとしてくださることに、いつも感謝しています。

「この案件はお客様のやりたい思いがこれだけあって、売上もしっかりついてきて、とても楽しいイベントになりそうだから絶対に取りたいです!」という虎ノ門運営チームの思いに対して、私たちと同じかそれ以上の熱量でいつも対応策を一緒に考えてくださります。「案件が決まりましたよ!」という報告をするのを楽しみに思っています。だから、いつも無茶振りぶりと思いつつも、野村不動産様にはいろいろと相談してしまっています(笑)。

インフィールドは独自の人材戦略により、

高いスキルと情熱を兼ね備えた社員を育成しています

ホール・会議室の収益化には、高いホスピタリティと専門知識を持ったチームが不可欠です。インフィールドは、そんなチーム作りを全社的に取り組んでいます。

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